ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2013年12月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

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  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2013年12月号 東急プラザ表参道原宿

『不動産フォーラム21』2013年12月号表紙

この建物のテーマは「樹下空間と建築空間の融合」だと聞く。東京・原宿にあって、東京メトロ表参道駅の側からのケヤキ並木は、明治神宮・代々木公園から続くJR原宿駅の側からのそれと、明治通りとの交差点で結ばれる。
この交差点からの写真を見た時、この商業施設は少し異様に見えた。上層のアースカラーの外壁とそこから垣間見える樹木が、下層の軽快なガラスのファサード※)との関係において、どこか居心地の悪さを感じたからだ。
しかし、いざ実際現地に来てみると、その切り取った空間で感じた違和を覚えることはまったくない。むしろ、ケヤキ並木の緑がそのまま建築空間に侵食して行く様が自然に感じられるのである。それは、建物の中からも3階や5階のテラス部分において存分に味わうことができる。そして、屋上の「おもはらの森」でそれは一気に昇華する。すり鉢状の段上のテラスが、それぞれの人の視線の先を共有させる。視線の先にあるのは緑と人とのゆるい一体感である。
屋上をこうした緑のテラス空間にした例はほかにも少なからずある。しかしそれらの多くは必然性が感じられず、とって付けたような印象が否めないのも事実だ。おもはらの森が成功しているのは、緑豊かな表参道にあって、ここでしか体験できない空間を創出しているからに違いない。
それは、商品を並べたモノを検索するだけのネットショッピングでは味わえない空間でもある。

東急プラザ表参道原宿

Map

Block Plan

物件名称 : 東急プラザ表参道原宿
所   在 : 東京都渋谷区神宮前4-30-3
用   途 : 商業施設
竣   工 : 平成24年3月
敷地面積 : 約1,771㎡
延床面積 : 約11,852㎡
高    さ : 約45m
階    数 : 地下2階、地上7階、塔屋2階
事 業 主 : クロス特定目的会社
プロジェクトマネージャー : 東急不動産
設   計 : NAP建築設計事務所・竹中工務店

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント  執行役員 事業企画室長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)ファサード : 建築物の正面をなす外観。西欧建築で重要視され、正面と同程度の装飾が施されている場合には、側面についてもいう。
(ファサードエンジニアリング : 2010年4月号の本欄参照。)

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