ホーム > 『不動産フォーラム21』 今月の表紙(2012年9月号)
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『不動産フォーラム21』 今月の表紙

(公財)不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、2009年1月号より、表紙及び表紙裏において、特徴のある都市開発プロジェクトを取り上げています。ここでは、その内容を転載するとともに、写真の別カットなども加えてご紹介します。

2012年1月号 2012年2月号 2012年3月号 2012年4月号
2012年5月号 2012年6月号 2012年7月号 2012年8月号
2012年9月号 2012年10月号 2012年11月号 2012年12月号
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  ((公財)不動産流通推進センターのウェブサイトへ)

2012年9月号 新宿グランドタワー

『不動産フォーラム21』2012年9月号表紙

超高層のオフィス棟「新宿グランドタワー」の中には、容積緩和を受けるために義務づけられた住宅「ラ・トゥール新宿グランド」(賃貸住宅138戸)がある。住宅とオフィスの複合ビルは、空間を有効高度利用する必然性から、特段珍しくない。
そうした場合、以前ここで紹介した赤坂インターシティ(2009年1月号)などにみられるように、通常は下にオフィス、その上に住宅といった具合にタテに重ねることが多い。しかし、このビルでは、ヨコの関係、すなわち同一階にオフィスと住宅を並べているのだ。オフィスで確保した基準階102m×25mという大空間は、住宅を乗せるには広過ぎるからだ。
しかし、ヨコに並べたことにより、タテに重ねた場合に困難だった、高さの制約による容積消化が比較的容易になり、4.6mという贅沢な階高を確保することが可能となった。住宅の天井高は結果として3mを超え、ロフト付き住戸まで提供している。
また、ヨコの関係としたことによる効用としては、オフィスの避難ルートを住宅のそれと兼用することができたことも大きい。非常時には、オフィスとの壁の一部に設けられた隠し扉を開け、オフィスの避難階段を使って逃げられる。これにより、住宅内の避難設備を最小限とすることに成功している。
これらを実現することができた秘密は、コア※)内空間の徹底活用と工夫されたエレベーターの配置(バンク数と乗換階の最適化)にある。

新宿グランドタワー(西新宿八丁目成子地区第一種市街地再開発事業オフィス棟)

before

after

物件名称 : 西新宿八丁目成子地区第一種市街地再開発事業
所  在 : 東京都新宿区西新宿8-6-1ほか
用  途 : 事務所、共同住宅、店舗、集会所、寺院
竣  工 : 平成23年11月
敷地面積 :約19,637㎡
延床面積 : 約179,788㎡
高  さ : 約195m
階  数 : 地上40階、地下3階、塔屋2階
事 業 主 : 西新宿八丁目成子地区市街地再開発組合
参加組合員 : 住友不動産
設  計 : 日建設計

写真・図版・文 大場雅仁
㈱東急設計コンサルタント  執行役員 事業企画統括部長
(技術士・土地区画整理士・再開発プランナー)

※)コア(core) : りんごなどの果物の「芯」、物の中心部、地球の「核」などを表す言葉で、建築物に用いられる場合は、階段、昇降機、便所、水回り、設備機械室などを集めた部分をいう。コアのタイプには、センターコア、片寄せコア、ダブルコア、分離コアなどがある。

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